舟を編む (2013)
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: DVD
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後半1時間くらいは、なぜかポロポロと涙が出てくる。一人で見ていてよかった。。
そうだ。ボクは、こういう映画が好きなんだ。
辞書作り・モノづくり
この作品は、ひたすら、辞書作りに没頭する人々を描いた物語。
そして、それは辞書に限らず、愚直にモノづくりに勤しむ人々へのエールなのだと思う。
モノづくりは、工程のほとんどが確認(試験、検証)の繰り返し。と言っていい。
「できて当たり前」の事をひたすら、確認するのである。
とても地味な作業で、華やかなシーンなど。。ない。
辞書作りは、その極端な事例といっていいのかもしれない。
適材適所
「適材適所」という言葉は、なぜかしら実社会で実践される場は見たことがない。
あったとしても、それは、適材適所に置かれる人の個人的な努力であったり、
半ば偶然のなせる業のような気がしている。
そして、偶然でも必然でも「適正」を見出されて、成長してくという事例を知らない。
それゆえに、この物語に感動するのではないだろうか。
自分に、今の仕事以外に何かの適正があったかどうかはわからないが。。
映画として。。その他もろもろ
テレビ放映されたモノを録画して見たので、
たぶんカットされた箇所などもあっただろうから、ノーカット版が見たいとも思う。
主演の松田龍平さん、宮崎あおいさん、
オダギリジョーさん、加藤剛さん、小林薫さんも素晴らしい。
ボクは演技の良し悪しはわからないけど、
この作品の色・登場人物の雰囲気と演者がピッタリあっている感じ。
物語は90年代からスタートするのだけれど、
ああいう年代感って、どうやって出してるんだろ。。
服装や髪型、持ち物だけで、あの雰囲気がでるのかな?
ああいう感じだったよね。
父は、八千草薫さんの着物姿がいい。と言っていた。
たしかに、自然な「ゆるさ」があって素敵なのである。
着慣れているということなのだろうか。
原作も読みたくなってきた。
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見た日:2014-06-18