ここでいう,連続写真は,建築物のできていく経過や植物の生長を記録した写真のこと。
たとえば,毎日通る道から見える工事現場をコンデジで気軽に撮影するとか,
インターバル撮影したものを,アニメーションGIFでパラパラ写真にする手順の備忘録です。
カメラを固定しておくことができれば,単純にレイヤーを重ねて,
そのままアニメーションGIF保存すればいいんですが,
ちょっと撮影位置や角度がずれてたり,そのままアニメーションGIFにすると,
対象物がブレたりして見にくくなってしまう。
そういう場合,以下の手順で補正しながら組み立てていきます。
撮影
以下に,経験上,失敗したことからの「今度は注意しよう」というコツをいくつか挙げます。
これに沿って,ちゃんと撮れたことは一度もありませんが,目標として。
コツ1 同じ場所から撮る。
同じ場所から撮る。対象にもよりますが,
同じ立ち位置で撮っても立ったり,座ったりしたり,一歩違うだけでも結構ズレを感じます。
コツ2 同じ画角で撮る。
同じ画角で撮る。
当然ですが,前に撮った時の目印をちゃんと覚えておかないと難しいです。
デジカメのモニタの境界に何が写っているかを決めておきます。
コツ3 同じ気象条件で。
同じような気象条件の時に撮る。オートWBで対応できない色合いをそろえるため。
コツ4 長期的に視野を確保する。
撮影期間中,視野が確保できること。
撮影期間中に目の前に草が生い茂り,視野が狭くなってしまう。
という,予想外のことも起きます。
コツ5 四隅にマージンをとる。
ちょっとだけ,周りにマージンをとって撮る。角度補正などを考慮します。
コツ6 撮影間隔を考える。
一定の間隔で撮る。植物の生長なら,一定間隔の方がわかりやすいでしょうし,
ビルの建築なら,1フロアずつ伸びた方がかっこいいかも。
コツ7 歪みを考える。
建物を撮るときは,まっすぐな物がまっすぐ撮れるように,ズーム調整する。
参照(樽型・糸巻き歪みが小さくなるズーム倍率。 - きまブログ)
画像の用意
アニメーションGIFにする場合,何枚も写真を重ねるので累計画像サイズが大きくなりがち。
特に,最近のデジカメは画素数が多いので,
あらかじめ,画像を必要なサイズよりちょっと大きめ程度に縮小しておくと扱いが楽。
GIMPで加工
1)[ファイル]-[新しい画像] → キャンパスサイズを画像のサイズよりちょっと大きめに設定しておく。
2)背景レイヤーを削除する。
3)[ファイル]-[レイヤーとして開く] → 撮影した画像を開く。最初の1枚は,真ん中に読み込まれる。
4)[ツールボックス]-[回転] → 水平や建物の線で水平/垂直の調整をします。
5)3)と同じ。次の画像を読み込む。→ 前の画像と重なるくらいに移動しておく。
6)4)と同じ。回転
7)[ツールボックス]-[移動] → 下のレイヤーと比較し,写っている物が重なるように微調整します。
※ この時,レイヤーの透明度を調整して,透かすと位置調整は楽。
8)5)〜7)の 読み込み→回転→移動 を繰り返す。
9)キャンパスサイズを被写体が入るサイズと位置に設定。
キャンパスサイズを小さくしても,元の画像は切り取られない。
10)[ファイル]-[保存]
→ *.gifにする。
→ アニメーションGIFを指定
→ インターバル間隔を指定