きまブログ

2022-12から再開しました。

『外国人投資家』を読んで

先日NHKで放送されていたドラマ「ハゲタカ」の最終回を見ました。 数週間前,土曜の昼に偶然1,2,(3?)話のダイジェストが放送されており, 続きから見ることができたんですが, 興味を持ったのは,この本を読んでいたから。

『外国人投資家』菊池正俊 著

「外国人投資家」とひとことで言ってもいろんな投資スタイルがあります。 上述のハゲタカと呼ばれる「バイアウトファンド」 経営権を取らないまでも経営に意見を言う「アクティビスト」

政治,経済などマクロな支店から投資判断する「トップダウン投資」 個別の企業の業績などから投資判断する「ボトムアップ投資」

など,投資目的,投資の手法など境界は明確でないものの, それぞれのスタイルに従い投資をしています。

この本では,そんな「外国人投資家」がどんな目線で日本経済・日本企業を見て, ・どんな方針で投資しているか。 ・日本の株式市場にどのように影響を及ぼしているか。 実際のデータを参照しながら説明がされています。

例えば,企業評価の傾向として ・日本では企業の評価に「経常利益」が重視されますが,EPS(一株あたりの純利益)の方を重視する。 ・「ピュアプレイ」という特定分野に集中した企業経営を高く評価する。 など,日本人とは違った見方,比重での企業評価を紹介しています。

文章は割と平易に書かれており, 今まであまり経済に興味のない(僕のような)人でも読みやすい形になっていると思います。 また,ちょっと耳慣れない用語の説明は文中にあり,スムーズに読み進めることができます。

文中でいくつか数式が飛び出してきますが,そこはちょっと分かりにくかったです。 他の入門書などで要確認といった感じ。

付章として,大規模な外国人投資家がリストアップされており, 一通り読んだ後も資料として役立つかも...と思わせます。