自分以外の男の人を思い続ける女性と、恋人として一緒にいられるだろうか?
相手が秘めた想いは分からないかもしれないけど、 他の人を想い続けているのを認めた上で一緒にいる。
自分はそれに耐えられるかな?。。と。
自分の心の奥では「自分だけを見ていて欲しい。」って思ってる部分があるのは確か。
そう思うのって、包容力がないとか、思われるかもしれないし、 もっと別の言い方があるのかもしれないけど、 心の中では、"許せる自分"と"許せない自分"がすごく葛藤しています。
だから,物語の中では小野君にすごく感情移入してしまいました。 年齢的には葉山先生の方が近いんでしょうが, 僕はまだ未婚だし,自分が経験したことがある"大学生"の方が イメージしやすかったというのもあるかもしれません。 小野君の言動に「違うよ!僕ならそうじゃなくて...」とか思ったりして...
タイトルの前のページに書いてある言葉。
「きっと、子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、 子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ。」
「気付かなかった愛。」
すごくつらくて、悲しい言葉だと思いました。
それって、取り返しがつかないんですね。
読み終わって、すぐプロローグを読み返して、すごくジーンとしてきました。
実は、途中でつらくなって読みたくなくなったんですけど、
後半(19章から)は、一気に読んでしまいました。
(僕は、一日2~30ページくらいしか読まないので、一度に読む量としては、これでも結構多いんです。)
読んでよかった。と思えましたよ。