きまブログ

2022-12から再開しました。

「アサッテの人」

読了してから、ちょっと時間が開きましたが感想を。

まず、いろんな意味で難しかったですね。
僕には、レベルが高すぎたんでしょう。

「アサッテの人」に関して2回「難しい言葉」として、 備忘録を投稿しましたが、 分かりにくかった原因は、これに現れていると思います。

「小説を読む」というレベルに達していませんね...(泣)

1回1回辞書引かなきゃ意味がわかんないんで、 スムーズに物語りに溶け込めなかった。

というのもあるんだと思います。

それから、設定について。

「叔父のことを題材に小説を書こうとしている小説家の話」

という設定なわけです。

冒頭から数ページはいまいちわかんなかったので、 「あっ、そういうことか...」って、わかってから、 最初から読み直しました。

内容について少しだけですが。。


叔父が陥った、"言葉の線路"ともいうべき
その場の流れから脱しようとする手段「ポンパ!」

誰しも、敷かれた線路から脱したい。
と思う瞬間はあるでしょう。

それを僕たちはどのように解消しているのでしょうか?
知らない間に心の底の方に追いやって、自然消滅するのを待っているんでしょうか?
それとも心のなかで「ポンパ!」と叫んでいるのでしょうか?

叔父は、幸か不幸かその脱し方を知っていました。
そして自ら線路を敷き、その線路から脱する方法を見つける。
こんな矛盾した循環に陥った叔父。

極端ではないにせよ、自分もそんな循環に陥っているのでは?
と不安になりました。


難しい言葉や、(設定上の)他人の書いた文章(叔父の日記など)で 話を構成していくという手法

によって統一された作品。

という意味では面白かった。勉強になった。
という感じがしました。

時間が経ってからもう一度読もうかな。 と思ってます。

難しい言葉に執着しますが、

どれくらいの人が辞書を使わずに,この作品を読了できるんでしょうか?

読了された方、どうですか?